リクルート US Workshop 体験記 1. はじめに

2014年3月12日(水)から3月25日(火)まで、リクルートホールディングスが主催した 2WEEKS アメリカ横断Workshop に行ってきました。

これからしばらく、この体験記を書いていこうと思います。

2WEEKS アメリカ横断Workshopとは

この旅は、2週間かけてボストン、ニューヨーク、サンフランシスコを訪問し、それぞれの地でワークショップを行うツアーです。渡航費・ホテル代・食事代は全てリクルートホールディングスが負担(ホテルのチップ代まで!)。本当に感謝いたします・・・。

綿密で濃い日程が特徴。ボストンでワークショップをしつつ学問に触れ、NYで映像企画をし、サンフランシスコでグロースハック(製品やサービスの成長のための施策)のハッカソンをしつつ会社訪問するという2週間です。観光はたった1日というガチスケジュールでした。

参加資格は大学・大学院生。ただし選考では、データ解析またはユーザエクスペリエンスデザイン(UXD)のスキルが重要視されます。(という話でしたが、実際の参加者にはそれ以外の飛び抜けたビジネス・プログラミングのスキルで通った強者もいました。)

なぜ参加しようと思ったのか

このワークショップ自体は後輩からFacebookで教えてもらいました。 応募した理由は3つあります。

まず、自分のデータ解析の腕を試してみたかったという点が1つ目です。 研究室ではBishopのパターン認識と機械学習(PRML)を読んだりライブラリ化された顔認識器を使ったりしていたのですが、いまいち自分でデータ解析を達成した実感がありませんでした。このワークショップでは、本当にどれだけデータ解析のスキルがあるかが試されるではと思って参加しました。

2つ目は、自分の知っている世界をもっと広げたい、ということです。特に、デザインとビジネスに関してです。デザインについては、メンバーの中にはデザイン系の学生が多くいる上に、映像企画のようなワークショップもあるので、色々な角度からデザインの考え方を学べるのではないかと考えました。また、ビジネスに関しては、今回のメインはグロースハックのハッカソン(略してグローサソン)であり、色々学ぶことが多いだろうと思って応募しました。 そして、ここに集まるメンバーは多数の応募をくぐり抜けてきた人ばかりだから、すごい刺激を受けるだろうな、ということは応募の時点で予測していました(実際、その通りでした)。

最後は、MIT Media Labに行って、そこの空気を吸いたかったからです(もちろん比喩ですが)。 Media Labの雰囲気については次の記事を読むとなんとなく分かると思いますが、とにかくオープンで学際的(反学問的(anti-displinary))、工学だけなくアートや生物学まで色々な学問を取り込んでいるのが特徴です。

MITメディアラボ新所長、伊藤穣一に聞く « WIRED.jp

Media Labには昔から憧れを抱いていたのですが、実際に足を踏み入れたことはありませんでした。 自分にとっての聖地を訪問し、実際にどういう形で研究されているかをこの目で見て、肌で感じたかったのです。

こういう風に理由を挙げてみましたが、本音を言えば、直感で「参加したら絶対に面白い!」と思ったのが大きいです。ふり返ると、直感を信じて良かったと思います。

キックオフミーティング

1次・2次面接の末、選考に通過してしまいました。 後日、キックオフミーティングに呼ばれるのですが、これが凄かった・・・。

恐ろしく個性の強いメンバー

メンバーは12人(ただし、ある外国人の方がビザを取れなかったため実際は11人)でした。機械学習を研究している人、デザイン作品を作っている人、グラフィックプログラミングが得意な人・・・色んな人がいたのですが、キャラが濃い人ばかりでした。濃い順から3人を抜粋して紹介したいと思います。

マグロくん

元マグロ漁師。学生兼ベンチャー社長で、社会問題の現場を見学するスタディーツアーを提供する会社を運営しているそうです。

マシンガントークな上に恐ろしく教養が広く深い人で、数学・カオス理論から社会・哲学までなんでもござれという感じです。ゆえに彼のトークについて行けた人はMITの石井先生だけだったと記憶しています・・・。

H鹿くん

学生兼書道家・アーティスト。参加者の中で最年少にして数々のデザインコンペを荒らす剛の者。 とにかくオーラがすごい(が、後に根はいいやつであることが判明する)。

あんなたん

自称「きらきら☆あんなたん」。美人じゃなかったらぶっ飛ばしてた。

機械学習のトップカンファレンスに通したり、GoogleインターンやソニーCSLのバイトしてたりの猛者。プログラミングと数理モデリングをこよなく愛し、スイッチが入ると目が輝き出し「高まってきた!」を連呼する。

その他にも、黄色いグッズが好きな人とか、高専卒の子とか。 周りがすごすぎて自分がなぜ通ったのかよく分からないけど、とにかくこんなメンバーに巡り会えただけでも幸せでした。

そんなわけで

こんな仲間たちと2週間にわたる旅に出ました。 少しずつ体験記を書いていきたいと思うので、よろしくお願いします。