小ネタ:理工学系の書き物にはATOKよりもGoogle日本語入力がいい

色々あってブログを更新できてないのと、ふと思ったので小ネタを。

僕は日本語入力ソフトとして長らくATOKを愛用してきました。 長年の信頼と、文書を沢山書くなら正しい日本語に導いてくれるATOKの方がいいんじゃないか、という判断からでした。

しかし、最近、ATOKのいまいちなところが見えてきました。そこで、まずはATOKの長所・短所をまとめてみます。

ATOKのいいところ

  • 標準的な文章を書く限りでは、割と賢く変換してくれる。
  • 一般モードだと、ら抜き言葉や不適切な日本語を厳しく指摘してくれる。正式な文書を書く際にはありがたい。
  • 日付変換が強い。「きょう」を変換すると「14/07/25」や「7月25日(金)」や「July 25, 2014」を一瞬で出してくれる。日付の書式もカスタマイズ可能で、「きのう」や「らいしゅう」などにも対応。
  • カタカナから英単語を変換してくれる。綴りが長かったり、ちゃんと覚えてない場合にすごく便利。「あぶすとらくと」→「abstract」とか。
  • ATOK Passport(286円/月)に登録しておくと、最新のATOKが常に使える。(同時に使用しないという条件の下で)Windows/Mac/Androidの機器10台まで導入できるので、色んなマシンにインストールできるのも嬉しい。
  • (僕は使わないけど)文語変換がある。国語の先生や古文の専門家なんかはありがたいんじゃないかな。

ATOKのいまいちなところ

  • 学術的・専門的な語彙に弱い(特に理工系)。「最急降下法」を一発で変換できない。
  • おせっかいが過ぎるときがある。「アルゴリズム」に対していちいち言い換え候補をサジェストしてくるのが非常にウザイ。
  • 一般モードだと、話し言葉をうまく変換してくれない。話し言葉モードにすれば済む話だけど、切り替えるのがめんどくさい。
  • サジェスト候補のウィンドウが出るのが気まぐれ。デフォルトだと何文字か打たないといけない。設定で変えられるけど、微妙に遅延がある。

Google日本語入力を試してみた

以上のように、ATOKのいまいちな部分が見えてきたので、ずっともやもやしながらATOKと付き合っていました。そんな中、Google日本語入力を使うことを突然思いたちました。存在は昔から知っていたのですが、食わず嫌いで使っていなかったのです。

すると、思いの外快適。特に、専門語彙の入った文章を打っていると、かなり気持ちいいです。

  • 「最急降下法」が一発で出る。
  • 「アルゴリズム」の言い換え候補を出さない(当たり前だけど)。
  • 常にサジェスト候補が出るので、仮に候補が間違ったとしても、変換する心づもりができる。

ATOKも好きなのでとりあえずは両方を併用しようと思いますが、 専門的な文書ではGoogle日本語翻訳にもお世話になろうと思います。