出張先で今日中に名刺を作りたい!イラレ持ってない!どうしよう?→キンコーズへGO!!
前回の記事ですごい重い記事を書いてしまい、おかげ様で好評ながら「長い」「読むのがしんどい」という評判をいただきました。
なので、今回は軽めのネタを一つ。
いきさつ
私は普段は関西に住んでいるのですが、今日はブロガー大文化祭に参加するために東京におります。
仕事用の名刺とは別に、ブロガー用の名刺を作ろうとずっと思っていたのですが、色々バタバタしてて、気づいたら1週間前。 ネット印刷では厳しい時期になっていました……。
ネット印刷を考えてみた
せっかくなので、自分よく使っているネット印刷屋さんの「プリントパック」と、らくからちゃさん(id:lacucaracha)推奨の「ラクスル」を比較してみました。
- 2つに共通する条件は以下の通りです:
- 片面カラー
- 100部
- 税込価格
サービス名 | プリントパック | ラクスル |
---|---|---|
標準 | 7営業日後発送 ¥930 | 7営業日後発送 500円 |
最短 | 当日発送(到着は翌日・翌々日) ¥1,150 | 1営業日後発送 1,296円 |
データ入稿 | IllustratorかMS Word/PowerPoint | IllustratorかMS Word/PowerPoint |
デザイン作成 | デザインパック | design ラクスル |
参考:
宅配はちょっと不安
印刷したものを宅配してもらう場合、通常は発注から到着まで、最短でも2〜3日は見積もっておきたいところです。
しかし私の場合、2〜3日も待ってられない状況でした。
そして宅配は確実に受け取る必要必要があるのですが、ひとり暮らしの私にとっては、タイミング的に受け取れず再配達行きになるリスクも大きいです。
Illustratorを持ってない
一方、デザイン面について。
上記の通り、最近のネット入稿では、決まったデザインから選べるサービスがあります。特にデザインにこだわりがなければ、これを使うと便利でしょう。
でも私は、なんとなく自分でデザインいじって作りたい派です。(たとえダサくなったとしても……)
上記のネット印刷ではMS Office入稿にも対応していますが、Word/Powerointともに、ソフトの仕様として印刷屋さんに出すことは想定されていません。
- 一例としては、印刷では色指定をCMYKで行う必要があるのですが、MS OfficeはRGBにしか対応していません。
なので、「MS Office入稿」は、リスクが高く怖く思います。
でも、Illustratorのライセンス買うほどの金は無いのも現実です……泣
ちなみに、Adobe Creative Cloud プラン比較表によれば、
- Creative Cloud 単体プラン (例: Illustrator 1ライセンスだけ) 2,180円/月
とのこと。うーん……。
思い出した
そこで思い出したのが、今思えば華やかだった大学時代。
ちょうど学部4年の頃はうつ病になるきっかけにあたる時期で、かなりのハードワークをこなした末に、なんとかアメリカの国際学会のお伴に連れて行ってくれたのです。
そのときに、アメリカ慣れしてた先生が、キンコーズで荷物(FedEX)を鮮やかに送っていたのを思い出し・・・これだ!!と思って調べました。
そしたら、「キンコーズを使うと、即日で名刺を作れる」ことが判明。
そして実際にやってみたら上手くいきました!
なので、ここで「キンコーズで名刺を作る方法」を紹介します。
キンコーズで名刺を作ろう
以下、Illustratorが少し使える人(似たようなソフトを使ったことがある人)を前提に話します。
キンコーズって何?
一言で言えば「事務のコンビニ」。 普通のコンビニでもマルチコピー機で色々できるようになっていますが、キンコーズはさらに気の利いたサービスを使えます。
- セルフサービス
- コピー&プリント
- 大量部数のプリントでもOK
- 大判プリント可能(セルフはA2サイズまで)
- スキャン(自動紙送りタイプも添付によってはあり)
- ラミネート加工
- PCレンタル
- コピー&プリント
- ポスター印刷
- 製本
- チラシ印刷
キンコーズのいいところ
- 原稿作成: IllustratorやPhotoshopの入ったPCを安くレンタルできる!
- もちろん、最新のCreative Cloud(CC)版
- 基本料金(最初の20分まで) 250円(税抜)
- 以降 10分毎に 200円(税抜)
- 安い!!
- セルフ印刷でもいい紙にいい品質で出してくれる
- 紙の種類を選べる
- 名刺に使うような、やや厚い白の紙は基本料金でOK
- 色紙などは追加料金が必要
- 印刷した後、店員さんに言ったら裁断機を貸してくれる
- 使い方を知ってたら、自分でざくざく切ればOK
- 分からなくても店員さんが教えてくれる
- 最悪、裁断作業を店員さんに丸投げできる(ただし別料金)
これら一連の作業が、長くても2〜3時間あれば終わります(もちろん、その保証はしません)。
キンコーズに行く前に
まず、名刺のデザインを予めおおざっぱに考えましょう。
- 簡単な手書きスケッチ
- 載せたい情報のメモ(お好みで)
- 名前
- アイコン
- メールアドレス
- Twitterアカウント
- ブログのURL
- その他
次に、素材を用意してUSBメモリに入れておきます。
- アイコン
- 背景画像
- その他ロゴなど
注意:データをクラウドに置くと転送が遅い場合があるので、USBメモリの持参をおすすめします!
持ち物
- 上記データの入ったUSBメモリ
- いつも使っている名刺入れ(実際に入るかどうかを確かめるために)
- ちゃんとした会社から戴いた名刺(サイズの参考として)
キンコーズでの作業1: 受付
受付に行き下記のことを伝えます。
- (初めての場合は)初めてなんですが・・・
- こう一言言っておくと、店員さんが親切に教えてくれます
- Illustatorの入ったPCを借りたいです
- 自分で紙を印刷したいです
- 最後に、自分で裁断したいです
キンコーズでの作業2: PCでIllustrator作業
PCに案内されるので、USBメモリを刺して作業を始めましょう。
- 分からなかったら、(店員さんが忙しくなければ)教えてくれます。
- ググる場合は、Illustratorのバージョンに注意しましょう。
- 大抵は、Illustrator CC (Creative Cloud)というバージョンです。
私は、下記のサイトのテンプレを使いました:
具体的な操作については、公式サイトの解説が参考になります:
なお、後で裁断する際に「トンボ」という目印が重要になります。「トンボって何?」という方は、こちらを参考にしてください:
キンコーズでの作業3: 印刷
ここからの作業は少し複雑なので、分からなければとにかく店員さんを頼ってください。
- 印刷したい紙を選ぶ
- 机の上に紙の見本帳があります。店員さんに聞いて、「名刺用のおすすめの紙は何ですか?」と聞いてみてください。たぶん、白の少し厚めの紙があるはずです。
- Illustratorから印刷を実行する
- 出力先のプリンタ(白黒 or カラー)の区別を間違えないように注意。
- 店員さんが見本用の1部を持ってきてくれるので、それでよければ印刷をお願いします。
キンコーズでの作業4: 裁断
店員さんに「自分でこの紙を裁断したいのですが・・・」と伝えると、裁断機を貸してくれます。
まずは、トンボを目印にして、外側をカットしていきます。
(引用元: イラストレータのトンボの作成方法と使い方)
次に、名刺のサイズに合わせて、縦と横にカットしていきます(順番は好みで)。
- 名刺のサイズは、55mm x 91mm です。裁断機にはたいてい目盛りが付いているはずなので、それを参考にして裁断していきます。
- 分からなければ、持参した見本用の名刺も参考にしましょう。
- 一度カットしたら、自分の名刺入れに入るかどうかを確かめてください。
その他注意
- 裁断機はお店によって微妙に異なるので、分からなければ店員さんに使い方を聞いてください。
- 1度に裁断する枚数は、思ったよりも少なめに。欲張ると、大抵悲惨な目に遭います・・・。
これで完成です!
おまけ
裏技:キンコーズでIllustratorだけ借りて、そのままネット印刷屋さんに発注
- さきほどのプリントパックやラクスルのテンプレートをあらかじめ用意する。
- 時間短縮のため、あらかじめテンプレートはUSBメモリに入れておきましょう。
- キンコーズでIllustrator入りPCをレンタルして、そのテンプレートを編集。
- そのまま、ネット経由で印刷屋さんに発注。
キンコーズの店員さん、ごめんなさい……。
キンコーズのオンデマンド印刷について
一方、キンコーズには、店員さんに印刷・裁断をお任せする「オンデマンド印刷」というサービスもあります。
最短3時間で綺麗に仕上がるので、使いようによっては便利かも知れません。
(ただし、ネット印刷と比べるとだいぶ高いので要注意です。)
というわけで
- 出張先で今日中に名刺を作りたい!
- イラレ持ってない!
というときに使える、キンコーズの活用術でした。
キンコーズの欠点は、店がいわゆるオフィス街(都市)にしかないところです。 関西には京都・大阪・神戸にしかなく、正直もうちょっとほしいところです……。 あと、九州エリアは(なぜか)管轄が違うので、注意してください。
とはいえ、出張の多い方は、便利に使える機会がきっとあると思うので、覚えていて損は無いでしょう。アメリカの都市にも大抵あるので(今はFedEX Officeという名前らしい)、海外出張のお伴にもどうぞ。
藤原 惟