出張先で今日中に名刺を作りたい!イラレ持ってない!どうしよう?→キンコーズへGO!!

f:id:sky-y:20150817104120j:plain

前回の記事ですごい重い記事を書いてしまい、おかげ様で好評ながら「長い」「読むのがしんどい」という評判をいただきました。

なので、今回は軽めのネタを一つ。

いきさつ

私は普段は関西に住んでいるのですが、今日はブロガー大文化祭に参加するために東京におります。

www.ituore.com

仕事用の名刺とは別に、ブロガー用の名刺を作ろうとずっと思っていたのですが、色々バタバタしてて、気づいたら1週間前。 ネット印刷では厳しい時期になっていました……。

ネット印刷を考えてみた

せっかくなので、自分よく使っているネット印刷屋さんの「プリントパック」と、らくからちゃさん(id:lacucaracha)推奨の「ラクスル」を比較してみました。

  • 2つに共通する条件は以下の通りです:
    • 片面カラー
    • 100部
    • 税込価格
サービス名 プリントパック ラクスル
標準 7営業日後発送 ¥930 7営業日後発送 500円
最短 当日発送(到着は翌日・翌々日) ¥1,150 1営業日後発送 1,296円
データ入稿 IllustratorかMS Word/PowerPoint IllustratorかMS Word/PowerPoint
デザイン作成 デザインパック design ラクスル

参考:

www.yutorism.jp

宅配はちょっと不安

印刷したものを宅配してもらう場合、通常は発注から到着まで、最短でも2〜3日は見積もっておきたいところです。

しかし私の場合、2〜3日も待ってられない状況でした。

そして宅配は確実に受け取る必要必要があるのですが、ひとり暮らしの私にとっては、タイミング的に受け取れず再配達行きになるリスクも大きいです。

Illustratorを持ってない

一方、デザイン面について。

上記の通り、最近のネット入稿では、決まったデザインから選べるサービスがあります。特にデザインにこだわりがなければ、これを使うと便利でしょう。

でも私は、なんとなく自分でデザインいじって作りたい派です。(たとえダサくなったとしても……)

上記のネット印刷ではMS Office入稿にも対応していますが、Word/Powerointともに、ソフトの仕様として印刷屋さんに出すことは想定されていません。

  • 一例としては、印刷では色指定をCMYKで行う必要があるのですが、MS OfficeはRGBにしか対応していません。

なので、「MS Office入稿」は、リスクが高く怖く思います。

でも、Illustratorのライセンス買うほどの金は無いのも現実です……泣

ちなみに、Adobe Creative Cloud プラン比較表によれば、

  • Creative Cloud 単体プラン (例: Illustrator 1ライセンスだけ) 2,180円/月

とのこと。うーん……。

思い出した

そこで思い出したのが、今思えば華やかだった大学時代。

ちょうど学部4年の頃はうつ病になるきっかけにあたる時期で、かなりのハードワークをこなした末に、なんとかアメリカの国際学会のお伴に連れて行ってくれたのです。

そのときに、アメリカ慣れしてた先生が、キンコーズで荷物(FedEX)を鮮やかに送っていたのを思い出し・・・これだ!!と思って調べました。

そしたら、「キンコーズを使うと、即日で名刺を作れる」ことが判明。

そして実際にやってみたら上手くいきました!

なので、ここで「キンコーズで名刺を作る方法」を紹介します。

キンコーズで名刺を作ろう

以下、Illustratorが少し使える人(似たようなソフトを使ったことがある人)を前提に話します。

キンコーズって何?

一言で言えば「事務のコンビニ」。 普通のコンビニでもマルチコピー機で色々できるようになっていますが、キンコーズはさらに気の利いたサービスを使えます。

  • セルフサービス
    • コピー&プリント
      • 大量部数のプリントでもOK
      • 大判プリント可能(セルフはA2サイズまで)
    • スキャン(自動紙送りタイプも添付によってはあり)
    • ラミネート加工
    • PCレンタル
  • ポスター印刷
  • 製本
  • チラシ印刷

キンコーズのいいところ

  • 原稿作成: IllustratorやPhotoshopの入ったPCを安くレンタルできる!
    • もちろん、最新のCreative Cloud(CC)版
    • 基本料金(最初の20分まで) 250円(税抜)
    • 以降 10分毎に 200円(税抜)
    • 安い!!
  • セルフ印刷でもいい紙にいい品質で出してくれる
    • 紙の種類を選べる
    • 名刺に使うような、やや厚い白の紙は基本料金でOK
    • 色紙などは追加料金が必要
  • 印刷した後、店員さんに言ったら裁断機を貸してくれる
    • 使い方を知ってたら、自分でざくざく切ればOK
    • 分からなくても店員さんが教えてくれる
  • 最悪、裁断作業を店員さんに丸投げできる(ただし別料金)

これら一連の作業が、長くても2〜3時間あれば終わります(もちろん、その保証はしません)。

キンコーズに行く前に

まず、名刺のデザインを予めおおざっぱに考えましょう。

  • 簡単な手書きスケッチ
  • 載せたい情報のメモ(お好みで)
    • 名前
    • アイコン
    • メールアドレス
    • Twitterアカウント
    • ブログのURL
    • その他

次に、素材を用意してUSBメモリに入れておきます。

  • アイコン
  • 背景画像
  • その他ロゴなど

注意:データをクラウドに置くと転送が遅い場合があるので、USBメモリの持参をおすすめします!

持ち物

  • 上記データの入ったUSBメモリ
  • いつも使っている名刺入れ(実際に入るかどうかを確かめるために)
  • ちゃんとした会社から戴いた名刺(サイズの参考として)

キンコーズでの作業1: 受付

受付に行き下記のことを伝えます。

  • (初めての場合は)初めてなんですが・・・
  • こう一言言っておくと、店員さんが親切に教えてくれます
  • Illustatorの入ったPCを借りたいです
  • 自分で紙を印刷したいです
  • 最後に、自分で裁断したいです

キンコーズでの作業2: PCでIllustrator作業

PCに案内されるので、USBメモリを刺して作業を始めましょう。

  • 分からなかったら、(店員さんが忙しくなければ)教えてくれます。
  • ググる場合は、Illustratorのバージョンに注意しましょう。
  • 大抵は、Illustrator CC (Creative Cloud)というバージョンです。

私は、下記のサイトのテンプレを使いました:

meishido.info

具体的な操作については、公式サイトの解説が参考になります:

helpx.adobe.com

なお、後で裁断する際に「トンボ」という目印が重要になります。「トンボって何?」という方は、こちらを参考にしてください:

designers-tips.com

キンコーズでの作業3: 印刷

ここからの作業は少し複雑なので、分からなければとにかく店員さんを頼ってください。

  • 印刷したい紙を選ぶ
    • 机の上に紙の見本帳があります。店員さんに聞いて、「名刺用のおすすめの紙は何ですか?」と聞いてみてください。たぶん、白の少し厚めの紙があるはずです。
  • Illustratorから印刷を実行する
    • 出力先のプリンタ(白黒 or カラー)の区別を間違えないように注意。
    • 店員さんが見本用の1部を持ってきてくれるので、それでよければ印刷をお願いします。

キンコーズでの作業4: 裁断

店員さんに「自分でこの紙を裁断したいのですが・・・」と伝えると、裁断機を貸してくれます。

まずは、トンボを目印にして、外側をカットしていきます。

f:id:sky-y:20160806151311j:plain

(引用元: イラストレータのトンボの作成方法と使い方)

次に、名刺のサイズに合わせて、縦と横にカットしていきます(順番は好みで)。

  • 名刺のサイズは、55mm x 91mm です。裁断機にはたいてい目盛りが付いているはずなので、それを参考にして裁断していきます。
  • 分からなければ、持参した見本用の名刺も参考にしましょう。
  • 一度カットしたら、自分の名刺入れに入るかどうかを確かめてください。

その他注意

  • 裁断機はお店によって微妙に異なるので、分からなければ店員さんに使い方を聞いてください。
  • 1度に裁断する枚数は、思ったよりも少なめに。欲張ると、大抵悲惨な目に遭います・・・。

これで完成です!

おまけ

裏技:キンコーズでIllustratorだけ借りて、そのままネット印刷屋さんに発注

  • さきほどのプリントパックやラクスルのテンプレートをあらかじめ用意する。
    • 時間短縮のため、あらかじめテンプレートはUSBメモリに入れておきましょう。
  • キンコーズでIllustrator入りPCをレンタルして、そのテンプレートを編集。
  • そのまま、ネット経由で印刷屋さんに発注。

キンコーズの店員さん、ごめんなさい……。

キンコーズのオンデマンド印刷について

一方、キンコーズには、店員さんに印刷・裁断をお任せする「オンデマンド印刷」というサービスもあります。

www.kinkos.co.jp

最短3時間で綺麗に仕上がるので、使いようによっては便利かも知れません。

(ただし、ネット印刷と比べるとだいぶ高いので要注意です。)

というわけで

  • 出張先で今日中に名刺を作りたい!
  • イラレ持ってない!

というときに使える、キンコーズの活用術でした。

キンコーズの欠点は、店がいわゆるオフィス街(都市)にしかないところです。 関西には京都・大阪・神戸にしかなく、正直もうちょっとほしいところです……。 あと、九州エリアは(なぜか)管轄が違うので、注意してください。

とはいえ、出張の多い方は、便利に使える機会がきっとあると思うので、覚えていて損は無いでしょう。アメリカの都市にも大抵あるので(今はFedEX Officeという名前らしい)、海外出張のお伴にもどうぞ。

藤原 惟